将来の夢がわからない①

記憶にあるのは6才のとき、保育園の毎月恒例の誕生日会。

その月に誕生日の子が祝われるのだが、誕生日の記録として、好きな食べ物やら、将来の夢やら書いて、プレゼントしてくれるというものが毎年あった。

その中の、「将来の夢」の欄が苦手だった。

大体はサッカー選手と皆書いているが、私はサッカーなんてよく分からんし、みんなと同じというのも嫌だった。それ以外の職業も、なりたいかと問われるとよく分からなかった。

絵を描くのはわりと好きだったが、画家になりたいかと言われたら違った。(周りの人も将来は絵描きかな、といって笑われるのが嫌だった)

宇宙飛行士なんかも、すごい職業だと思っていたけど、自分で宇宙に行くのは恐ろしい気がした。なれる気がしなかったと思う。

子どもの頃の夢なんてそんな責任を感じる必要なんて無いのに。皆と同じような適当で良いのに。

そんなことで、6才のときは案外みんな書かなかった「野球選手」と渋々書いた。
野球なんて良く分からなかったが、これから勉強しようと、ルールも分からないのに、ホームラン打つんだ!と強がった。
野球は好きにならなかった。

そんな思い出がある。